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現在多くのコンピュータやプログラミング言語がサポートしている浮動小数点数の標準であるIEEE 754には通常の 0(以下 +0 と書く)の他に負のゼロである -0がある。 本項では、IEEE 754における負のゼロと通常の 0との取り扱いについて述べる。 IEEE 754 の仕様策定の際、符号付きのゼロを採用するといくつかのクリティカルな問題で数値的な正確さ(accuracy)の達成が(精度(precision)ではない)容易になると主張され〔William Kahan, "Branch Cuts for Complex Elementary Functions, or Much Ado About Nothing's Sign Bit", in ''The State of the Art in Numerical Analysis'' (eds. Iserles and Powell), Clarendon Press, Oxford, 1987.〕、特に複素数の初等関数の計算が挙げられた〔William Kahan, Derivatives in the Complex z-plane , p10.〕。 一方で符号付きのゼロという概念は、-0 も +0 も同じ 0 だという多くの数学の領域での前提に反している為、一部の計算において -0 の存在を忘れてプログラムを組むと、思わぬバグの原因となることがある(その例は負のゼロの項目を参照)。 正のゼロと負のゼロは算術比較演算では等しいと判定されるが、一部演算では異なる結果を生じる〔「ビットパターンが異なるため」ではない。#複素数などの節を参照のこと。〕。 == 表現法 == IEEE 754 の二進浮動小数点数では、ゼロは指数部と仮数部がゼロで表され、負のゼロの場合はさらに符号ビットが 1 となる。計算結果が負の極めて小さい値で算術アンダーフローとなった場合、負のゼロが結果として得られる。また、−1.0 * 0.0 の計算結果も負のゼロとなる。そのプログラミング言語のリテラルが対応していれば、単に −0.0 と記述しても負のゼロになる。IEEE 754 の十進浮動小数点数では、負のゼロの指数部は任意の正規の値で、仮数部は全てゼロであり、符号ビットが 1 で表される。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「IEEE 754における負のゼロ」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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